歩くたび、わたしの世界が動き出す。
The Essential Partner to
Move Body and Mind.
このワークショップは、
「機能のスペック訴求」から「情緒価値で選ばれる体験ブランド」への転換を、
ペルソナという具体的な人物像から始める試みです。
一人の女性を、本当に存在するレベルまで描き切ることで、
ブランドのDoとDon'tが、判断可能な「人」の輪郭として立ち上がります。
既存および新規を含む
健康意識層の40〜50代女性。
ライフステージの変化により、健康意識が高まり、
ウォーキング等のライトな運動への意向を持つ。
価格やブランドにとらわれず、機能性も見極め、
自身に合う快適性を求める都会型生活者層。
ブランドペルソナは、一発で「これ」と決められるものではありません。
ターゲット像には必ず幅があり、その中でブランドと最も共鳴する一点を
見つけるプロセスを、4段階で設計しました。
年齢×ライフモード×職業の軸で、
ブランド共通DNAを保ったまま8案を展開しました。
選定は、4つの問いに対する整合性で判断しました。
「なぜこの人物なのか」「なぜ他ではないのか」を、
共通言語にできるかたちで残します。
| No. | Name | Type | A | B | C | D |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 01 | 高橋 美咲 | 知的キャリア | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ |
| 02 | 中野 雅子 | 知的キャリア | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ |
| 03 | 安藤 千里 | ナチュラル文化人 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 04 | 杉本 由美 | ナチュラル文化人 | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ |
| 05 | 川島 麗子 | 都市セミリタイア | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
| 06 | 森田 早苗 | 旅と趣味 | △ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 07 | 篠田 智子 | 旅と趣味 | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ |
| 08 | 石川 響子 | モード寄り | △ | ◯ | △ | ◯ |
47歳、編集者。京都生まれ、東京育ち。
世田谷の古民家で夫と娘と暮らし、月に一度、軽井沢の山小屋で原稿を書く。
歯を見せて笑わない人。けれど笑うと、目が先に緩む。
| Born | 1979年・京都市左京区 |
|---|---|
| Education | 京都大学文学部 / 早稲田大学大学院 修士 |
| Occupation | 出版社「白磁書房」編集者・第二編集部副部長 / ライフスタイル誌『余白』編集長 |
| Family | 夫: 朔(50, 写真家) / 娘: 葉月(17, 高2) / 黒柴ミックス: 凪(5) |
| Residence | 東京都世田谷区 / 築58年の平屋古民家リノベ |
| Second House | 長野県軽井沢町(夫の祖父譲り、月1で滞在) |
| Commute | 自宅 → 小田急線 → 神保町(ドアtoドア 55分) |
| 05:30 | 自然光で目覚める、白湯を飲む | 「今日はどんな空気の朝だろう」 |
| 06:00 | 玄関の三和土に並んだ靴の中から、その日の気分でグレーかブラックを選ぶ | — 季節と気分で、4足をローテーション |
| 06:05 | 凪を連れて砧公園を一周、40分の散歩 | 読んでる本のフレーズを反芻、原稿の構成を頭の中で整理 |
| 07:00 | 帰宅、シャワー、朝食準備 | 土井善晴的な一汁一菜 |
| 08:15 | 薄化粧、ETVOSのリップだけ | 化粧は5分、上質な保湿と眉だけ |
| 09:15 | 神保町到着、BERTH COFFEEで一杯 | ドリップ ¥520、出社前の儀式 |
| 10:00 – 17:00 | 編集会議・原稿チェック・著者やりとり | 残業はしない主義、相手の話を聞く時間が長い |
| 17:30 | 三省堂書店で新刊を眺める | 帰り道の儀式 |
| 19:30 | 家族で夕食、テレビは見ない | 会話とECM Recordsの音楽 |
| 21:45 | 書斎で読書または原稿、間接照明のみ | 蛍光灯は嫌う |
| 23:00 | 就寝、紙の本を10ページ読んで眠る | 枕元: 谷崎潤一郎『陰翳礼讃』が常駐 |
彼女の選択を「具体的なブランド・店・買い物の所作」で見ていくと、
ブランドが届けたい世界観との距離が、輪郭としてはっきり浮かびあがる。
ペルソナが期待する世界観と、
現状のアシックスウォーキングのブランドイメージを
6つの軸で重ね合わせ、ギャップを可視化しました。
機能訴求はすでに十分に高い水準にあり、
ペルソナが求めるのは機能の物語化と情緒的余韻です。
特に「情緒的余韻(Δ +5.0)」「自己調整の哲学(Δ +4.0)」「都会的洗練(Δ +4.0)」の3軸で大きなギャップがあり、
ここを埋めることが UNFOLD のテーマと完全に重なります。
ビジュアル・コピー・接点設計の三位一体で、機能を「翻訳」し、佇まいに昇華する。
現状のブランド資産(年齢層との信頼、機能訴求)を活かしながら、
欠けている情緒・洗練・哲学を、ペルソナを起点に補完していくのが最短ルートです。
同一人物を保ったまま、表情・服装・場面を10カットで展開。
「彼女がここに存在する」を、立体的に立ち上げます。
平日のリズム、軽井沢の余韻。
ひとりの女性の世界が、靴を通してこれだけ広がる。
白いリネンシャツに、グレーのカシミアカーディガン。
黒柴の凪と並んで、トラックは公園を横切る彼女に寄り添う。
風が髪を揺らす。視線は前方の小径へ。
万年筆が紙を走る。一行書き終えて、ふと窓の外へ視線。
数秒の沈黙のあと、再びインクが流れる。
内面の余白が、画面に滲み出る瞬間。
紙カップを受け取り、店を出る。
空をひとつ見上げてから、彼女は今日の編集会議へ歩き出す。
ささやかな、けれど大事な日常の儀式。
新刊を一冊手に取り、表紙を見つめる。
ページをめくり、3秒の沈黙。そっと棚に戻す。
編集者の眼差しが、本という他者を慈しむ時間。
湖面に朝霧、水面に映る森。
広大なフレームの中で、彼女は小さく、けれど確かに歩く。
自分を整える時間の、もっとも深い場所。
濡れた路面が、彼女の靴をかすかに映す。
傘を畳み直して、また歩き出す。
天候に動じない、静かな所作の連続。
確定したペルソナは「ビジュアル」で終わりません。
AIで生まれた一人の女性を、ブランドの長期資産として活用していく道筋を提示します。
AIペルソナはコストではなく 長期資産です。
一度確立した千里というキャラクターは、季節・媒体・国を越えて
一貫したブランドの語り手として機能し続けます。
実在タレントのスケジュール調整・契約更新・年齢変化に縛られず、
ブランドの意志に沿って育てていく編集可能なミューズとして、
ASICS Walking のあらゆる接点で価値を生み続けます。
このワークショップで生まれた一人の女性を起点に、
ブランドのビジュアル基盤を本制作へと展開していきます。